−祥太郎へ



今日は12月24日、午前2時45分。

これを書いてる隣の部屋でお前は…13歳のお前は爆睡中。

羨ましい。



僕は昨日、夢の中で睦海という女の子とツーリングに行った。

今朝、メーターを見たらなんと300キロ、走っていた。

どうやら本当にツーリングに行ったらしい。

彼女、お前の姪っ子になるんだよな、一応、僕の子供だから。

何となく走行の仕方はお前に似ていた。

お前に憧れてるみたいだよ、ライダーとして。

色々教えてあげてね?



この手紙が祥太郎に届くときはもう30歳かな?

WGPで10年戦うなんて、やるな〜!!

僕も一緒に走りたかったよ。

祥太郎が羨ましい。



ところで梓ちゃんと結婚したんだって?

おめでとう!!

しかもいきなり2児の父とは…

まあ、お前なら大丈夫だよ!

何があっても頑張れ、応援してるから。



それと祥太郎は何があってもずっと僕の弟だから。

唯一の兄弟だから。

僕はお前の事を見守っているよ!



じゃあ、また。



拓海−


追伸:女遊びはほどほどに。
兄として恥ずかしい話ばかり聞いたよ!!