授業が終わってから閉館間際まで。

あたしとリコは探し続けた。

けど…ない。



「リコ、ごめんね」

あたし達は人気のない通路に座り込んだ。

「ううん、むっちゃんのその不思議な出来事を証明する本だもの。
探すわよ〜!」

リコはそう言って笑ってくれた。

馬鹿にされるかもしれない、と思いながらあたしは今朝、リコに話をしたら目を輝かせて協力してくれた。

リコがロマンチストで良かった!