午前7時に学校の正門横。



そんな約束をして以降。

学校で巧くんを見かける事はなくなった。

3年生の団体を見かけたら探すけど。

その中にはいない。



「むっちゃん、誰か気になる人がいるの?」

一緒に歩いていたリコに気付かれそうになり、慌てて手を振る。



気になる、といえば気になるけど。



好きとかそういう感情じゃない。



もっと別の感情があたしの中であるんだ。