「「え。」」
「…なに?」
急にコントが終わったと思ったら、二人して声を重ねて驚いていた。
「…お前、笑えるんだな。」
「え?」
「急にくるよね。月斗が笑うのって。ほんとツボがわからない。」
堀田が言っていることに対しては少し納得できるが颯の発言についてはそもそもポイントが違う。
「いや、まず俺そんなに笑わない…?」
「少なくとも声をあげて笑ったのは初めて見た。」
いや、それは嘘だろ。
「そうなの?私は結構見たことあるけどー。」
「だよな。」
6年も一緒にいて見たことないというのは絶対に嘘だ。
「ほっほー。」
自分の発言で話がややこしくなっていることに気が付かないこいつは俺を訝しげにニヤニヤしながら見てくる。
「そういうことかあ」
何か良からぬことを考えていそうなこいつにしっかり断言しておこうと思った。
「あのな…」
「あっ!職員室に行かなきゃだったんだ!」
堀田は今週日直の当番なため、朝は職員室に返却物や連絡などをチェックしなくてはならない。
それを突然思い出した堀田によってこの場は静かに収まった。
「あ、おう!後でな!」
「はーい!」
スタスタと職員室に向かう堀田を見送って俺と颯は教室へと向かう。
