夜空を見上げて、君を想う。



先ほどと同様、驚きを隠せなかった。

堀田家といえば春日のこともあって仲が良いイメージだし、昨日偶然会った時もそんな装いは全く無かった気がする。












「……そうか。」


正直、今時離婚は珍しくない。

堀田が抱える悩みの種はそこなのだろうか。














…きっと違うだろう。
さっき言っていた言葉を俺はしっかり覚えている。


































「それだけじゃないだろ?」


「……はは、月斗には全部お見通しだね。」











力なく笑う堀田。

その顔はもう疲れ切っていて、俺がいることに安心しているのか今までに見たこともないくらい脱力しているようだった。








































「ゆっくりでいい」












お前が言葉を整理できなくて、声を詰まらせて、また泣きそうになっても。
































「聞くよ。」









「っ……………ぅん」















堀田の目から、一粒だけポタッと涙が流れた。