プリントの仕分けはすぐに終わり、中学一年生の子達のラミネート作業に移ったものの、俺は手先が器用ではないため少し上手くいかない。



「これは、ここをこう持ってピタッピタッとくっつけていったら上手くできるよ。」



不器用な俺を見兼ねた堀田にレクチャーを受け、教えてもらった通りにやってみるとさっきよりも上手く貼れた。



「おーできた。さすがだな。」

「でしょ!月斗は、絵は描けるのにこういう作業はだめだめだからね。」



堀田は細かい作業が割と好きな人間で、俺と同様絵を描いたり、折り紙とかハサミを使う作業が得意らしい。



「それな。羨ましいよ。」

「…てか、あれ?ラミネートの枚数全然足りなくない?」

「…本当だ。」


まだまだ半分以上の絵日記があるのにラミネートの数が全く足りていないことに気がつく。



「俺、職員室行ってくるよ。戻ってくるまで、できる限り進めておいて。」

「了解!よろしく。」



英語資料室は職員室から離れているが小走りで行けばそんなに時間はかからないだろう。今は17時を過ぎ、早く終わらせて帰りたいのにまさかのロスタイムだった。