秘密主義の楓くん





「ただいまー」



家に着き、玄関を開けると




「おかえりーー!!!!」



ぎゅっと、ほかほかした紅音が抱きついてくる。




「ただいまー紅音。ほーら、早く身体拭かないと、風邪ひいちゃうぞー!」



「きゃー!」



紅音はリビングに向かって笑いながら走り入っていく。



「ごめんね楓くん。チビたちの面倒みてもらっちゃって…」




紅音の後を追い、リビングに入るとそこには



ソファにぐったりと座り込む楓くんがいた。




「どっ⁉︎どうしたの?」


慌てて楓くんに近寄る。



「あ、いや、ちょっと疲れただけ。2人増えると全然違うと言うか」



「あー、やっぱ楓くんにもついてきてもらえばよかったかな?」



ここまで疲労されていると、チビ3人残して相手を任せたのが申し訳なくなってきた。