秘密主義の楓くん




「えっ、どうして楓くんが?」



「僕はその…」



「光くんは、僕を迎えにきたんだよ!」




言葉を詰まらせる楓くんに変わって、凛太郎くんが答えてくれる。



「迎えって…、えっ、凛太郎くんのお父さんって楓くんなの⁉︎」



私がそう言うと、目が点になる楓くんと凛太郎くん。




「いや、その、僕は凛太郎の兄で、今日は親に代わって迎えにきたんです」



えっ…⁇


あ、お兄ちゃんなのか!!




「そうだったんだ。ビックリして頭こんがらがっちゃったよ」




そうだよね、まだ高校生なのに園児の子どもがいるわけないよね



冷静になって考えると、自分の間違えが恥ずかしい…