「悠くん?お姉ちゃんも凛くんに謝るから、一緒についてきてくれる?」
「うん」
そう小さく頷くと、悠成は私の袖を引っ張って、「こっち」と、凛太郎のいるところへ連れて行ってくれるようだ。
少し歩いたことに、凛太郎と凛太郎を迎えにきたお父さん?がいた。
「りっくん」
悠成が凛太郎の名前を呼ぶ。
「ゆうていくん」
「あの、今日はうちの悠成が、凛太郎くんのことを叩いてしまったみたいで、本人はちゃんと謝ったって言っているんですが、私の方からも謝らせてください。すみませんでした。
凛太郎くんもごめんね」
「りっくん、ごめんなさい」
私が頭を下げると、悠成もそれを真似して頭を下げる。それを見て、紅音も頭を下げる。

