秘密主義の楓くん




ぎゅうっ



勢いよく私の胸に飛び込んできて、ぎゅうっと私にしがみつく。



「どうしたのあっちゃん?」



「なっちゃん聞いて!今日ね!ゆうちぇいがね、りんちゃろうくんのことぶったんだよ!」




⁉︎



「えっ⁉︎そうなの、悠くん?」



悠成は下を向きながら、こくりと頷く。



私は紅音を抱いたまま


「どうして凛太郎くんのことぶったりしたの?」





「だって、りっくんが、僕の遊んでたおもちゃを取ったから」



「それで、悠くんは凛くんにぶったことごめんなさいした?」



そう聞くと、悠成は小さく頷いた。





「そうかそうか、悠くんはちゃんとごめんなさいできたんだね」



そう言って、紅音と一緒に悠成を抱きしめる。