私自信持って何かしたっけ……? アレ?
思い返せば私、ダメなダイエット法(※朝昼晩フルーツと水のみ生活)で痩せただけじゃ……。
そういえば告白という告白を私はしてないんじゃ――。
「あ、そうだ。ひとつ私からも報告」
ちーちゃんの声になぜか背筋が伸びた。
なんだか大事な話っぽいトーンだったから。
なんだろうと紡がれる言葉を待っているとちーちゃんの目線が私の後ろに移った気がした。
振り向くと今登校してきたらしい恋ちゃんがいた。
久しぶりに顔を見たなと思っているとこっちに気付いた彼がなぜかこちらに向かってくる。
なんかこっちに来るんだけど!?とちーちゃんを見るとすました顔で手招きをしていて、謎が解けた。
彼を呼んでいたのは彼女だったんだと。
それにしてもちーちゃんの報告が気になる。
そしてなんで恋ちゃんがちーちゃんの隣に立っているのか。
しかも、なんか距離が、近い……。
コホンと咳払いをして。
「私たち、付き合うことになったから」
「お、おめでとう……?」
訳が分からずちーちゃんと恋ちゃんを交互に見る。
口ではおめでとうと言ったけど……ん?どういうこと?
「えーっと、付き合うって……ちーちゃんと?」
そして恋ちゃんを見て確認する。
首を縦にしっかり動かしたその様子に『本当なんだ』と納得した。
あ、そうなんだ?
へー、恋ちゃんとちーちゃんが。
そ、それはおめでたいね!
「おめでとう!」
そう言うと2人とも声を揃えて「ありがとう」と言って、恋ちゃんは自分の席に戻って行った。



