「メニューが決まったらまた声掛けてね。ではごゆっくり」
頭を下げると次の作業へ向かっていくその姿を見送ってメニューを見る。
ちーちゃんと考えてる事は一緒で迷わずランチセットを頼むことにした。
ちーちゃんが手を挙げて店員さんを呼ぶと「はーい」と返事が聞こえる。
「ねえ、今のどっちだと思う」
「やっぱちーちゃんも思った?」
「うん似すぎ。声もだけど見た目もじゃん。眼鏡してない先輩ってあんな感じなんだなって」
「うんうんっ私もちーちゃんと同じこと思った!外した先輩絶対かっこいいよっ、しててもかっこいいんだもんっ」
「そんな興奮しないで……あ」
前のめりでいたちーちゃんはチラッと私の後ろを見て、姿勢を正す。
「いらっしゃい。来てくれてありがとう」
見上げると私をみて笑ってくれて自然と身体が火照る。
いつもとは違う格好に胸は正直にドキドキと速まる。
白いワイシャツに黒のパンツ、腰に巻いた無地のブラウンのエプロン。
それから前髪が上がってる。
か、かっこよすぎるっ……!
決まったメニューを頼みながら心の中では鼻血を出している。
去っていった先輩の後ろ姿から目を離すと、ニヤニヤ顔のちーちゃんと目が合った。



