――……えっ、嘘。
う、うう、うそだ!これは夢だ!
夢でなければ叶わないはず……。
か、神様……!
このシフト表は何かの間違いとかじゃありませんか??
手が震えてしまう。
こんなことがあっていいのだろうか。
こんな奇跡があっていいのだろうか。
手元にあるプリントに目を通して突きつけられる現実。
そうこれは現実。
何度も自分に言い聞かせる。
あの日、
あのオレンジ色の空に願った日から3日経った今日。
帰る間際に担任の先生から受け取ったプリントがまさかこんなに素敵なプレゼントだとは思わなかった数分前の私よ。
『息をしなさい』ともう1人の自分がささやく。
プリントの下の方に書かれてある名前に1人だけ異様に光って見える名前がある。
【3-5 葵生晴】
その下に続く、晴菜ちゃんと私の名前。
ど、どうしよう。
本当に叶うとは思わなかった。
心の準備なんてもの何も用意してなかった。
嬉しいけど言葉のボキャブラリーが崩壊しつつあるよ。
脳内は『dousiyou』で埋め尽くされてるよ。



