もし仮に、高野くんが私のこと勝手に友達追加して個人的にメッセージ送ってきたらさ…
『あれ、もしかして私に気があるのかな?』とか、ちょっとは期待するじゃん。
好きな人からなら“期待”するけど、
何とも思ってない人からだったら“迷惑”じゃないだろうか…。
「その子とは、会ったりもしないの?」
「う…ん…
仲良いとも言えないから…普通に世間話するくらいの関係…みたいな」
「あたしはそれくらいの人なら別に連絡先知らなくてもいいけどなぁ。
……あっ。
もしかしてしーちゃん、
その人のこと、本当は友達と思ってないんじゃないの?」
ウリウリ、と由奈ちゃんが人差し指で私の頬をつついた。
……待って、由奈ちゃん。
鋭すぎない?



