高野くんの美声に惚れながらも、


高野くんを見つめてたら、見惚れてるのバレちゃいそうだから、


耳ではしっかり歌声を聴きながら、デンモクで自分が歌う曲を入れた。



「あ、アニソン入れたの?」


「うん」



画面に私が入れた曲名が出て、湊くんが反応する。


これは湊くんとよく話してるアニメの曲だから、湊くんにはすぐわかったみたい。



「それ俺もわかるから、一緒に歌おうよ。
どうせデュエット曲だし」


「ホント?ありがとう。
じゃあ一緒に歌お」



高野くんの前で歌うなんて、緊張する。


学校で合唱するのは平気だったから、誰かと一緒なら大丈夫かも。


こういうとこでも気がきくよなぁ〜湊くん。