「……でも、
三澤の言うことも正しいから」


「……え…」


「“まわりがやってるから”、
置いてかれないようにしなきゃって、自分をデカく見せようとしてた。

図星だったんだよ。
核心つかれたのが、なんかすげームカついたの」



高野くんが、ドリンクバーのコーラのボタンを押したら、


また私の足をぎゅ、と踏んできた。



「いたっ!
また足踏んだ!!」


「男心がわかんないおまえが悪いのー」



は?男心?


そんなの、わかるわけないし。


高野くんだって、


女心わかんないくせに。