はぁ…とため息をついたら、
グラスを持った湊くんが、ドリンクバーにやってきた。
「さっきの件で、空気悪くしたって落ち込んでる?」
「……うん」
「三澤は悪くないよ。正しいこと言ったよ。
俺は丸くおさまるようにやんわり注意しようとしたけど、三澤があんなにハッキリ言ったの、ちょっとスッキリしちゃった」
ハハ、と笑ってくれる湊くん。キミは本当に優しいな。
つられて私もちょっと笑うと、
わしゃわしゃと頭を撫でられた。
「あー、髪乱れちゃう」
「髪、いつもと違うよなー」
……ドキ。
いつも会うから、さすがにバレてた…?
高野くんに会うかもって思って
ちょっとだけ髪巻いてるの…。



