悪びれる様子もなく答える高野くんに対して、


はぁーーっと大きなため息が出た。



「…なんか、すっごいガッカリした」


「……え」



「まわりに流されてルール破って、
カッコいいと思ってイキってるのって、



最高にダサいね」




そう吐き捨てて、店の中に戻った。



「はぁ!?うざ!!」



後ろで酒井さんが叫んでたけど、


そんなの、気にしない。



思ったこと、言っただけだもん。


私の言動にうざいと思ったなら、私と酒井さんは絶対相容れない。


あんなのに、歩み寄るつもりはさらさらない。