むぅ、と唇を尖らせていると、
「ドリンクバー行っていいって」
「もう取ってきた」
牧さんに話を聞きに行っていた湊くんたちが戻ってきて、私と高野くんに声をかけてくれた。
「ありがとう。じゃあ行こうかな」
「じゃ俺も」
私が立ち上がったのと同時に、高野くんも立ち上がった。
あ…。
この流れはもしかして、
一緒に行く…?
「あ、
やっぱ後から行くわ」
と、高野くんは期待させといて落としていくスタイル。
そういうとこは、昔と一緒。
「…じゃあ、一人で行ってきます」
先に席を立って歩き出したら、
後から高野くんも歩き出す気配がして。
もしかして追いかけて来てくれるのかなって期待して振り返ったら
ドリンクバーとは違う方へ歩いていった。
……他の班の人のとこに、行ったのかな。
そんなに私と一緒は、嫌なのかな。
そうなんだろうな。