「俺らの班全員揃ったし、
ドリンクバー行っていいかな?」
「牧さんに聞いてこようか」
「その間、他の班の子と話して来よーっと」
湊くんと斉藤くんが牧さんのもとに向かうべく立ち上がって、
佐藤さんも遊びに行くらしく、席を立った。
……えっ、ちょっと待って
高野くんと、2人になってしまった…!?
今、席に座ったものだから、私もどこかに行こうと立ち上がるのも変かと思って、カバンを膝の上に乗せて黙ってうつむいた。
……高野くん、私の向かいの席だ。
私たちのテーブルは掘り炬燵になっていて、普通のファミレスとかよりもなんか…近く感じる(足が)
私の短い脚じゃ、ぶつかることはないと思うけど、
迷惑をかけないように、出来る限り脚を引っ込めた。
「……」
向かいの高野くんは、スマホに夢中になってる。



