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考えないようにしようと思えば思うほど、金髪の彼のことが気になってしまって。
ずっとモヤモヤしていたら、同窓会の日になっていた。
今日は土曜日。
集合場所のお店に行くと、私服姿のかつてのクラスメイトたちが集まっていた。
「こんにちは」
「あっ、栞ちゃん!」
幹事の牧さんが、笑顔で迎えてくれて
ちょっと緊張してたけど、ホッとした。
「先に来てる子、もうお店の中にいるから。
栞ちゃんも入っていいよ」
「みんな来るの早いんだね」
「ホントー!
外で待たせるのもと思ったから、先に入らせてもらったんだ」
どうぞどうぞ、とお店の扉を開ける牧さん。
とはいえ…どこに行けば?と思っていたら、
牧さんが察して、あぁ!と声をあげた。
「席、当時の班ごとに分けてるから、
班のメンバーがいるとこに行って」



