たしかに、あの日の高野くんは…変だった。
頭撫でるのは、誰にでもやるのかもしれないけど…あんないきなり、そんな雰囲気もない時にやってきたわけだし…。
もしかしたら、
私のこと…特別に想ってくれてたりする…?
「山西さん…っ」
「うん」
「私って、自意識過剰かな…!?」
「自意識過剰じゃなきゃ、
告白する勇気なんて出てこないよ」
『いいんじゃないの?自意識過剰で』って、山西さんが笑う。
そうだよね。
相手も自分のこと好きかもって思ってなきゃ、告白なんてする勇気ない。
その勇気のために、
ちょっとくらい…高野くんは私を好きなんじゃないかって、妄想くらいはさせてほしい。



