「別にいいけど…。 じゃあ、次行こっか」 「うん」 あの時使ったのは、お姉ちゃんに借りたやつだったから。 これからも使うなら…自分用のはこれがいい。 高野くんに好きって言ってもらえるものがいい。 「………あ」 「…三澤ちゃん?どうした?」 「………なんでもない…」 山西さんに、『変なの』って笑われた。 …うん。……ほんと、変。 また高野くんのこと、考えてるもん。