「……ところで三澤ちゃん、
昨日、高野くんに会ったんだよね?」
山西さんに聞かれて、うんって頷いた。
「高野くん、なんかいつもと違ったりした?」
「へ?」
「なんかこう…冷たかったなぁとか、
そっけなかったなぁとか…」
山西さんと由奈ちゃんが、じーっと私を見る。穴があいちゃいそうなくらい、じーーっと。
……昨日の高野くん…は。
別に冷たいとか、素っ気ないことはなかった。
ただ…
「……いきなり、頭撫でられた」
「「えぇっ!!?」」
「いや!高野くんは誰にでもやることだし!
普通にノリだと思うんだけど!」
『それも別に変わったことではないと思うし!』って手を振ったら、
由奈ちゃんと山西さんが、びっくりしたように顔を見合わせた。



