湊くんとは途中でお別れして、


学校に着いて、靴を履き替えていると


どんっと背中に衝撃が走った。



「しーちゃんおはよー!」


「お、おはよう、由奈ちゃん」



さっきの衝撃は、由奈ちゃんが私の背中を叩いたんだろう。それはわかったけど…


なんかテンション高くない?



「なんか、テンション高いね?」


「えっ、そう?

……って、あたし隠すの下手だなぁ」


「え?」


「しーちゃん昨日、
もう高野くんとは会わないって言いに行ったんだと思って…
暗くならないようにって、思ってたんだけど…」


「気を遣ってくれたの?
ありがとね。
言ったけど、由奈ちゃんが暗くなる必要ないのに」



喋りながら廊下を歩いていたら、



「おはよー2人とも」



後ろから山西さんがポンと私たちの肩をたたいた。