素直になれない高野くんと素直になりたい私。





「………」



いつもと同じ、朝の7時頃に目が覚めた。



……変な夢、見たな。


全部は覚えてないけど、


都合のいい、夢だった。



……まだ、未練タラタラじゃん。


まぁ、ハッキリふられたわけじゃないし、いきなり嫌いになるのは難しいもんね。


これから少しずつ、忘れていけばいい。


会わなくなれば、それくらい簡単だ。



スマホを開いてみても、特に何も通知はない。


高野くんからは、なにも来てない。


当たり前だ、返事してないんだから。


まだなにか期待するのは、やめよう。



そう自分に言い聞かせて、スマホの画面を閉じて学校に行く準備をした。