そう考えたら、
高野くんにちょっと思わせぶりなことされたのも、話せなかった原因かも。
私を同じ班に選んだりとか、私のストラップ欲しがったりとか、名前6文字とか…
ちょっと期待させるようなこと言ってくるから、余計緊張しちゃってたのかも。
あーもう、ホント良くない。
まだズルズル引きずってるのも、良くない。
「友達みたいに話してても、
どうしても気になっちゃうよね」
「しーちゃんもそんな経験あるんだね!
しーちゃんってクールだから、あんまり男の子とか意識しないもんだと思ってた!」
「そりゃ…ちょっとはするよ。
お年頃だもん。あと私クールじゃないよ」
「あは!ごめんごめん。
しーちゃんは天然だった」
「天然でもないよ」



