私だけ、楽しいままでいようとしてる。
逃げて、楽しようとしてる。
2人の話を聞いたら、
少しだけ、踏み出すことが、怖くなくなった気がする。
「……私、
今日、高野くんと話そうと思う」
「うん」
「もうお店には行かないって」
まずは、会わないところから始めよう。
小学生の時も、中学生の時も、
会わない間は、高野くんのことを考えることも減ってたもの。
話さなかった時間は、彼との思い出がない。
仲良くなって、それが私のなかに思い出として刻まれていくから…好きが止まらなくなるんだ。
……作らなきゃいい。
止めてしまえば、きっと好きな気持ちだって大きくなくなる。
そしたら…新しい恋に踏み出せるかもしれない。



