「………。
……はぁ〜〜〜」
ベッドに寝転がりながら、大きなため息を吐いた。
……高野くんを、忘れたい。
漫画や小説で失恋した時って、
ツーショット写真消したり、連絡先消したり…そんなことしてるよね。
そう思って、連絡先を消そうとラインを開いてみたけど、
すぐに高野くんをブロックすることなんて、出来なかった。
…だって、高野くんからしたら何もしてないわけじゃん。
私が勝手に恋をしていて、勝手に諦めようって決めただけ。
高野くんはずっと、“友達”としか思ってないのに
いきなり友達にブロックされるとか、私だったら悲しすぎる。
忘れたいけど、
彼女だったわけでもないんだし…友達のままなら消さなくてもいいかって、甘えてる。
それじゃ変わんないってわかってるのに、ずるずる引きずって、ため息ばかりが出るよ。