「しーちゃん、おはよー」
「由奈ちゃん、おはよ」
「見てー!
今日風強くて髪ぐしゃぐしゃになっちゃった〜!」
登校してきた友達の由奈ちゃんが、逆立っちゃってる自分の前髪を指差して渋い顔をした。
可愛らしいお団子頭も、ちょっとくしゃくしゃになっちゃってる。
「由奈ちゃん自転車通学だもんね。
電車通学にしないの?
冬とか寒そう」
「自転車でも来れる距離だし、
何より電車代がもったいない!」
「でも自転車で30分って、
結構遠くない?」
「いい運動になるし!」
ガッツポーズをして笑顔を見せる由奈ちゃん。笑顔が可愛い。眩しい。
「これで痩せてキレイになって、
めっちゃモテたい!」
「……モテたいなら、
電車通学の方が出会いありそうじゃない?」
「…ハッ!!
たしかに!!
しーちゃん天才!?」