「いってーな姉ちゃん!!」
「店内で騒がないの。店員のくせに」
女性は最後に真矢さんの脛を蹴って、もう真矢さんは涙目だった。
……あれ?
っていうか今…
真矢さん、『姉ちゃん』って…。
「真優さん、この子は友達だから。
真優さんも、今後失礼なこと言ったら許さないので」
「ごめんなさい、翔希くん」
『あなたも、本当にごめんね』ってまた謝られてしまって、『こちらこそ』ってまた頭を下げた。
それにしても…お姉さんか…。
たしかに、ちょっと似てる。
だからただの常連さんとは違う雰囲気だったんだ。さすがに親しすぎる気がしたんだ。
「三澤、平気?」
「え?」
「怖くなかった?
大丈夫?」



