山西さん、わざわざ言わなくても…！！
「山西さん…！」
「せっかくだから感想くらい聞いとこ」
２人でコソコソ話してたら、
高野くんにじっと見つめられて…。
「……見慣れないけど、
俺は、結構いいと思う」
ボソッと小さく言ったら、
『じゃあ仕事戻ります』って、背中を向けて離れていってしまった。
「やっぱりねー。
メイクして正解だったね」
「……〜っ！」
「あら。
三澤ちゃん、
顔真っ赤だよ？」
赤くならない方が、おかしいよ。
やっぱり私、
高野くんに好きな人がいても、
高野くんを好きなことを止められないや…。
