山西さんがニコッと笑ったところで、
『お待たせしましたー』って声が聞こえた。
「前失礼します」
「あ、ありがとう」
「いーえ」
山西さんと高野くんの話してたから、
高野くんが目の前に来たら、すごくドキドキした。
……いつも、そんなことないのにな。
山西さんに話したせいで、
余計に高野くんを意識してしまってるのかもしれない。
「伝票置いときますね」
「あ、待って」
高野くんがテーブルを離れようとした時、
山西さんが高野くんを呼び止めた。
「はい?」
「今日の三澤ちゃん、可愛いでしょ?」
……!?!?



