「まじ?
可愛い子から話したいって言われるなんて嬉しいな」
高野くんはニッコリ笑顔を見せて、
初対面とは思えないくらい、自然に山西さんとお喋りしていた。
………。
「でもごめんなー。
忙しい時間帯だからまた今度」
「そっか。邪魔してごめんね。
あ、注文、わたしナポリタン」
「はい。三澤は?」
「………」
「おーい。三澤ー」
「……えっ!
…じゃあ、私も一緒で」
「ナポリタン2つね。
少々お待ちください」
高野くんが去っていったら、
山西さんが、「へぇ〜」と声を出した。
「彼?好きな人って」
「……うん」
「あれ、なんか落ち込んでる?」



