レジに行ったら、今日も高野くんが会計してくれた。



「今日は奢んねーぞ」


「そんなつもりないから大丈夫」



昨日だって、本当は奢ってもらう気なんてなかったし。


昨日もらったスタンプカードとお金をトレイに置くと、


高野くんがじーっと私を凝視していることに気付いた。



「……え、あれ?
もしかしてお金足りなかった?」



金額をもう一回確認してみたけど……足りてるよね?


なんだろ?と高野くんを見つめ返してみると、


高野くんがフイッと視線を逸らした。



「…やっぱおまえ、
その顔見れねぇ」



ガーーーン。


見れないほど酷いってこと?


メイクしても酷い顔に変わりはないどころか、すっぴんより酷いってことですか…。