素直になれない高野くんと素直になりたい私。




とん、と人差し指でおでこをつつかれた。



「この間の同窓会の時のメイク、
あれ、俺好きだよ」


「え…」


「そう思ったの、たぶん俺だけじゃないと思うけど?」



湊くんが、私の頭にポンと手を乗せた。



「あれくらい、普段からやればいいのに。
メイク厳しい学校だっけ?」


「いや…全然」



むしろうちの高校は、メイク濃い人が多い。


つけま、カラコン当たり前…。


そこまでやると、さすがに顔変わっちゃうからやりたくないけど…



「……あれ、変じゃなかった?」


「全然?
言ったじゃん、俺は好きって」



メイク、初めてだったし


めちゃくちゃ不安だったんだけど…


あれ、良かったのか。



……よし!