「さっき思い立って、つい…」


「いきなりコーヒー飲みたくなったの?まぁ別にいいけど。
で、何にする?」


「じゃあ…アイスカフェオレ」


「ガキっぽい」



え、ガキっぽかった?


反射的に、うるさいな!って言い返そうとしたら


『ご注文は以上ですか?』って微笑まれた。



「……以上です」


「じゃちょっと待っててな」



メニュー表を持って、席を離れていく高野くん。


去っていく高野くんを、昔からのクセでつい目で追ってしまう。


ボーッとその背中を見ていたら、


高野くんが、20代半ばくらいの女性のお客さんに呼び止められていた。



……あ、さっき店内に入ってくのを見てた、スーツの女性2人組だ。


………あれ?


高野くんと話してる、茶髪の女の人の横顔…


どことなく…高野くんのラインのアイコンの人に似てるような…?