素直になれない高野くんと素直になりたい私。







───翌日。


帰りの電車で、高野くんの姿を見つけた。



よし、今日もバイトあるんだね。



高野くんに気付かれないように、少し離れた位置に立った。


金髪は目立つから、離れててもすぐに高野くんを見つけられた。



そわそわしながら電車に揺られ、高野くんが降りる駅に着く。


高野くんが降りた扉とは違う扉から降りて、


その目立つ金髪を頼りに、距離を空けながら高野くんを追いかけた。



……