素直になれない高野くんと素直になりたい私。




こんな私じゃ、


いつまで経っても、“友達”止まりに決まってるよ。



……進展したいなら、


なにか、しないと。



「……よし!決めた!」



ペチン!と自分の両頬を叩いた。


明日、もし高野くんがバイトなら、バイト先に行ってみよう。



さっき電話してた時、バイトあるはずなのに『今から行く』って言ってたし、もしかしたらバイト先の人かもしれないもんね。


我ながらストーカーっぽいけど、知ることくらいは許してほしい。



たとえマヤさんが、高野くんの想い人だとしても。彼女だとしても。


知らないままだったら、期待してしまうから。



今後高野くんと、“友達”として接するためにも、どんな人なのか知りたい。