【短】わたしの守りたいもの





強がっていなければ、
涙をこらえてなければ、


悲しみに負け、泣き崩れてしまう。

まだ子どもなのにも関わらず、アルシェは我慢するということを十分に覚えてしまっていた。



その気持ちを、エレナも痛いほどわかる。

彼女も最愛の夫を亡くしたから。



大切な人が突然居なくなる悲しみと苦しみを知っていた。