「あんたの笑顔を守る…た…めに…」


アルシェはそう言って泣き続けた。



決して涙を見せなかった姉。


辛い思いなんてしてないんだって勝手に思ってた。

パパとママがいなくて寂しいのは、自分だけだって思ってた。



大切な…

大好きな…お姉ちゃん。


こんな風にしたのは自分。

シュナは今まで感じた事のない罪悪感を感じた。



「お姉ちゃん、ごめんなさい。ごめんなさい」