女性の言葉に、大智は頷く。女性は「やっぱり……」と呟いた後、僕らに向かって微笑んだ。

「そうですか……それでは、2人には依頼を受ける上での注意点をいくつか話します。1つ目は、依頼の基本は、冒険者でなければ受けれない。今回の依頼のように、例外はあるけど。2つ目は、依頼に行く前に……今回のように絶対に手続きを行うこと。そして……依頼が完了したら、ここに戻ってきて簡単に報告をお願いします。今は、これくらいで良いでしょう……それでは、お気を付けて」

女性は僕らに手を振る。そして、僕らは地図を頼りに依頼場所まで向かった。

「ここか……」

エデンから離れた所にある平原。そこには妖魔の群れがいて、妖魔たちは僕らを見据えている。

「……っ!」

「……とりあえず、倒すしか無いみたい」

その群れを見て、大智は驚いた顔をしてた。僕は、刀を構えながら呟く。僕と大智だけで倒し切れるのか不安になる程の妖魔の数。

その時光の玉が僕の脇を飛んでいって、それが妖魔に当たると小さな爆発を起こした。

「……僕も手伝うよ……」

僕の隣に誰かが着地する。隣を見てみると、そこにいたのは紫月だった。紫月の右手には、銃が握られてる。

「……依頼には、人数制限は無いみたいだし……前、アイビーからそう聞いた」