双子の俺らは

ーキーンコーンカーンコーン

帰りのチャイムが鳴った。
部活が終わった俺はすぐに羽唯の元へ走った。

羽唯に会いたい!

羽唯は女子と話していた。俺はイヤだと思った。羽唯は俺のだ!女子になんかに奪われたくない!

羽唯はその女子とニコニコと笑顔で話していた。

俺は不機嫌にそこの間を割って入った。

「羽唯、帰ろ」

「麦…」

「あぁ!いいよ。羽唯くんじゃあね」

と羽唯と話していた女子はハラハラと手を振って去って行った。

「麦…!ダメだよ!」

「ヤダ!俺は羽唯と一緒にいたい!」