友だちなんか、いらないって思うほど。
もう一生ひとりでいいって思うほど。
……つらかった。
「明緒……」
慎吾がすぐうしろに立ったのがわかる。
離れているのに。
どこもふれていないのに。
背中が…温かい。
「おれ……」
言葉を探して声をつまらせた慎吾に、助け船を出すわけじゃなく。
「もっと早く、そう言えば…よかった」
あたしはつぶやいていた。
ひとりで怒ったり、泣いたりするまえに、もっと、ちゃんと。
言えばよかった。
「そしたらきっと、友だちで、いられた…よ、ね」
ねっ?
確かめるように、ゆっくり振り向いて。
唇をかんでいる慎吾と、真正面から見つめあう。
あたしは笑ってみせたのに。
慎吾はぎゅっと唇を引きしめて、まつげをふるふると揺らしてあたしを見ていた。
「ごめんね」
もう一生ひとりでいいって思うほど。
……つらかった。
「明緒……」
慎吾がすぐうしろに立ったのがわかる。
離れているのに。
どこもふれていないのに。
背中が…温かい。
「おれ……」
言葉を探して声をつまらせた慎吾に、助け船を出すわけじゃなく。
「もっと早く、そう言えば…よかった」
あたしはつぶやいていた。
ひとりで怒ったり、泣いたりするまえに、もっと、ちゃんと。
言えばよかった。
「そしたらきっと、友だちで、いられた…よ、ね」
ねっ?
確かめるように、ゆっくり振り向いて。
唇をかんでいる慎吾と、真正面から見つめあう。
あたしは笑ってみせたのに。
慎吾はぎゅっと唇を引きしめて、まつげをふるふると揺らしてあたしを見ていた。
「ごめんね」



