「なんかあったら話して…か…」




なんか数秒で親近感湧いたわ…言葉って凄い!
感心してる場合じゃない!私は塾の宿題をやらなければ行けないのだ!!
早くも閉じたノートを広げ、命を燃やすようにシャーペンを握った――




「お姉ちゃんっ…!お母さんとお父さんが…!」





「明海っ?――わかった、すぐ行くっ。」




私は何があったのかわからないが、リビングへ向かった。
光景を見なくとも、わかった。
私の方向は電話へと変わっていて、すぐ119番を掛けた。





「母と父が――動かなくて――はい――」





私は泣いていた。電話を切ったその瞬間に、号泣してしまった。
立ちすくみ、服の袖は、絞れるほど、濡れた。







「未來ちゃ…!?」





「藤澤さんっ……母が…父が…」






藤澤さんだ…急いでる様に息切れている。
泣き声を聞いたのだろうか…。