驚いた真宙くんは、私の制服の袖を少しだけつまんだ。 そして。 「希空ちゃん、なんで笑ってるの? オレにも教えてよ」 そう訊いた真宙くん。 真宙くんがそう訊いたので。 「……だって……」 笑いながら話を始める、私。 「だって?」 私の話の続きを知りたがっている、真宙くん。 「終わらない」 私が、そう言うと。 「え? 終わらないって……?」