君と見る空は、いつだって青くて美しい




「オレ、希空ちゃんに背を向けるから、それならオレの名前を呼べるでしょ」


 え……えぇぇーっ⁉


「では、はい、どうぞ」


 真宙くんはそう言って私に背を向けた。


 真宙くん、私に背を向けて『はい、どうぞ』って、そんなこと言われても……。

 そんな簡単じゃないんだから……っ。


「のーあーちゃん」


 私が、なかなか真宙くんの名前を呼ばないからか、真宙くんは私に背を向けたまま、そう呼んだ。


 な……なに、その呼び方っ。
 人の気持ちも知らないで……っ。