君と見る空は、いつだって青くて美しい




「希空ちゃん」


 真宙くんは、またまた私の顔を覗き込んだ。

 まっ……またまた……近い……‼ 顔が……‼


「……恥ずかしい……」


 私は、あまりにも恥ずかしくて声が小さくなってしまった。


「え……?」


 やっぱり私の言葉は、真宙くんには聞こえていなかったみたいで。


「本人を目の前に名前で呼ぶなんて……恥ずかしい……」


 私は、もう少しだけ声のボリュームを上げてそう言った。


「そっかぁ」


 え……?

 わかってくれた……?

 じゃあ、本人の目の前で名前を呼ぶことは、これで免除されたということでいいのかな……?


「わかった」


 やっぱり、わかってくれた……っ。


「じゃあ」


 え……。

『じゃあ』……?