「あっ、そうだ」


 突然、青野くんが何かを思い出したように言った。


「ねぇ、オレたち友達にならない?」


「……‼」


 青野くんの突然の言葉に、私は驚き過ぎて声が出なかった。

 だって、私に対して進んで『友達に』なんて、そんなことを言ってくれる人がいるなんて思わなかったから。


「そうだ、そうしよう。オレたち友達になろう」


 そう言った青野くんの表情は、心なしか、目をキラキラと輝かせて言っているように見えた。

 そんな青野くんに、私は少し戸惑い気味だった。


「どうしたの?」


 私が無言だから、青野くんは少し心配になったのか、再び私の顔を覗き込んできた。

 なので、やっぱり顔が近いっ‼


「もしかして……嫌……?」


 え……?