「……‼ これ……」


 真宙くんが私にくれたのは、『blue sky』の新曲のCDだった。


「まだ店頭には並んでない、できたてだよ。最初に希空に手に取ってもらいたくて」


「ありがとう、真宙くん」


「ありがとうはオレの方だよ。こんなにもきれいなジャケットのイラスト描いてくれて」


「そっ……そんなこと……」


「そんなことないことないよ。今回の曲にピッタリのイラストだよ。本当にありがとう、希空」


「そ……そんなに褒めてくれてありがとう、真宙くん」


「褒めてなんかないよ。本当のことを言っただけだよ」


「真宙くん……」


「本当に素敵なイラストだよ。この美しい青い空は希空にしか描くことはできないよ」


「そんなことないよ」


「本当に希空は謙虚だね。でも、そんな謙虚な希空も大好きだけど」


「まっ……真宙くんっ」